@article{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00000580, author = {早川, 聞多}, journal = {日本研究}, month = {May}, note = {本稿は與謝蕪村(一七一六~八三)の手紙を読み解く試みである。蕪村は松尾芭蕉(一六四四~九四)に次ぐ俳諧師として、また池大雅(一七二三~七六)とびせられる文人畫家として有名であるが、その發句も繪畫も獨特の趣を有してゐる。私は蕪村の繪畫や俳諧の魅力を追ひかける内に、その魅力の秘密が蕪村の手紙の内に秘められてゐるやうに思へてきたのである。傳存する蕪村の手紙はおよそ三百六十通ほどであるが、そのほとんどは明和七年(一七七〇)、蕪村五十五歳以降のものである。遺つてゐる手紙の當先はほとんどが俳諧の門人であり、その數は八十餘名にのぼる。手紙の内容がその多くが普段の用事や句の添削の應答であるが、蕪村の手紙の魅力はその何氣ない文面と自在な書きぶりの内に、蕪村その人の如實な面影と蕪村の生きた精神の姿を讀み取れるところにあるといへよう。}, pages = {421--436}, title = {蕪村の手紙(序論)}, volume = {35}, year = {2007} }