@book{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00005809, note = {序文 / 孫 江 第Ⅰ部 知の編成 東アジア近代の知的システムを問いなおす / 鈴木 貞美 1 概念編成史研究の必要性とその意義 2 「日本文学」の特殊性 3 「芸術」と「美術」 4 ふたつのロマン主義 5 近代的「芸術」概念を相対化する 6 分析スキームを再編する 西周と厳復 : その学問観・道徳観をめぐって / 高柳 信夫 はじめに 1 西洋の「学」の画期性をめぐって 2 「諸学の体系」の問題 : 西周の場合 3 「諸学の体系」の問題 : 厳復の場合 4 「理」をめぐる問題 おわりに 乾隆・嘉慶期の学術と近代的専門学科の萌芽 / 張 寿安(倉田 明子・訳) 1 中国近代における学問の転換 2 龔自珍の「天下第一序」 3 阮元派による学術事業 4 戴震以降の「説経」の伝統 5 清代後期のもう一つの転換 清末西学書の編纂にみえる西洋知識の受容 / 章 清(中田 妙葉/川尻 文彦・訳) はじめに 1 西洋人の「援西入中」(西洋を援用して中国に導入する) 2 「西洋を採用する」 : 西学資料の「編纂」 3 知識 : 形式と内容 おわりに 第Ⅱ部 越境する知 近代知の濫觴 : 生成の場としての広州十三行 / 劉 建輝 1 十三行という「近代」空間の成立 2 宣教師たちの活躍とそのネットワーク 3 「初めに言葉ありき」 : 近代概念の生成とモリソンの「華英・英華字典」 近代中国における日本情報受容の一側面 / 潘 光哲 1 情報伝達の意義 2 近代情報史研究の成果 おわりに 「民主」と「共和」 : 近代中国でデモクラシーはどのように受容されたのか / 川尻 文彦 はじめに 1 新文化運動と「民主」(徳先生) 2 日中両国におけるデモクラシー受容の初期過程 : 訳語の「混乱」 3 「民主の国」 4 「民主」と「民権」 5 梁啓超による「民権」の鼓吹 6 深山虎太郎「草芽危言」 7 「革命派」と「民主共和国」 小結 新語の政治文化史 : 康有為と日本の新語の関係 / 黄 興濤 1 『日本書目志』から『日本変政考』へ 2 「改良」と「社会」 : 康有為の新語実践の意義と特徴 3 新語普及の反響と1904年の康氏の反撃 4 梁啓超への批判と国粋論の堅持 : 議論と反省 第Ⅲ部 再生産 普遍性を立法する : 19世紀における『万国公法』の流通 / リディア・H・リウ(中里見 敬・訳) はじめに 1 植民地主義的歴史記述(コロニアル・ヒストリオグラフィ)という問題 2 〈英夷〉(インイー)に対する言語学的十字軍 3 Elements of International Lawを翻訳する 4 普遍的な知を作り出す 5 通約性を取り決める 三つの『致富新書』とその周辺 : S・R・ブラウンの明六社での講演の経緯も探って / 孫 建軍 はじめに 1 中日にわたるS・R・ブラウンの足跡 2 三つの『致富新書』 3 S・R・ブラウンと明六社 おわりに 黄帝はバビロンより来たり : ラクーペリ「中国文明西来説」および東アジアへの伝播 / 孫 江 はじめに 1 「言語科学」から「歴史科学」へ : ラクーペリの中国文明「西来説」について 2 オリエンタリズムと東洋学の間 : 明治日本における「西来説」の受容 3 アイデンティティと外来性の齟齬 : 清末中国における「西来説」の受容 結びに変えて 『共産党宣言』の翻訳の問題 : 版本の変遷からみた訳語の先鋭化について / 陳 力衛 緒言 1 日本語版から中国語版へ 2 民鳴訳『共産党宣言』第一章(1908年) 3 陳望道の訳本(1920年) 4 中国語版『共産党宣言』の変遷 5 『共産党宣言』における中国語訳語の先鋭化の傾向 結語:言語暴力と語句の階級化 清末における国民形成のゆくえ : 中国歴史教科書のいくつかの語を素材として / 田中 比呂志 はじめに 1 清末中国歴史教科書と「科学的」民族知識 2 履修目標の策定と歴史教科書 3 審定制度制定前の自編歴史教科書 4 教育宗旨の策定と審定後の教科書 おわりに あとがき / 劉 建輝 執筆者一覧}, publisher = {東方書店}, title = {東アジアにおける近代知の空間の形成} }