@book{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00005954,
 note = {はじめに / 竹村 民郎

I
・「阪神間モダニズム」の社会的基調 / 竹村 民郎
　1. 田園に回帰した実業家群像
　2. 実業家たちによる郊外コミュニティの集団創造
　3. 女性と子供たちはどのように郊外社会に拘わったか
		
・琵琶湖疎水のモダニティ : 初期電気事業における先見性 / 金子 務
　1. 琵琶湖疏水前史と京都の東西軸
　2. 地域開発としての琵琶湖疏水計画と田辺朔郎
　3. 水車場構想から水力発電導入へ
　4. 疏水による発電問題と街灯・市街地計画
　5. 京都モダニズムの確立 : 市街電車と街路灯
　6. 人脈と自立化の問題

・平生釟三郎日記に見る関西のモダニズム / 松井 朔子
　1. はじめに
　2. 平生釟三郎研究の現状とその日記の価値
　3. 平生日記の特徴、平生の漢字廃止論
　4. 大阪自由通商協会と平生
　5. ロータリー精神と平生の「社会奉仕意識」
　6. 平生の社会への奉仕と国家への報恩の意識を育んだもの
　7. 甲南学園の創設に見られる平生の教育理念
　8. 二・二六事件とその後の平生

・前川國男と日本近代建築 / 松隈 洋
　1. ル・コルビュジエから学んだこと
　2. 戦前の仕事Ⅰ : ル・コルビュジエの影響の下に
　3. 処女作「木村産業研究所」でのつまずき
　4. 戦前の仕事Ⅱ : 戦時下における日本というテーマとプランニングの方法論の発見
　5. 戦後第Ⅰ期 : 「プレモス」から「テクニカル・アプローチ」の時代へ
　6. 戦後第Ⅱ期 : 近代建築への懐疑と「テクニカル・アプローチ」からの転換
　7. 転換点としての「京都会館」
　8. 戦後第Ⅲ期 : 日本独自の近代建築実現への模索
　9. 前川國男の求めた近代建築の意味

・大衆女性雑誌における競合的消費主義 / バーバラ・佐藤
　1. 1920年代における消費主義の浸透
　2. 消費者としてのあまり裕福でない女性たち
　3. あまり裕福でない女性たちのための消費主義の初期段階
　4. まとめ

ＩＩ

・歌人前川佐美雄の場合 / 高橋 睦郎
　1. モダニストとしての出発
　2. モダニズムから裡なる日本へ
　3. 挫折・再挫折の彼方に
　4. モダニズムの流した血

・梶井基次郎「檸檬」に見る大正末・モダン京都 : 『京都日出新聞』の紙面から / 中河 督裕
　1. はじめに
　2. 三条と丸善
　3. 寺町と鎰屋
　4. 新京極と活動写真
　5. 京都と結核
　6. おわりに

・大阪におけるカフェ文化と文藝運動 : 明治末から大正初期を中心として / 増田 周子
　はじめに
　1. 日本のカフェ文化前史
　2. 東京の代表的カフェと文藝運動
　3. 大阪の代表的カフェとその様相

・関西「マヴォ」について : 牧寿雄と「マヴォ」関西支部 / 五十殿 利治
　1. なぜ関西の「マヴォ」なのか
　2. 関西「マヴォ」の中心人物・牧寿雄
　3. 「マヴォ運動関西一年史」
　4. 関西「マヴォ」の高揚 : 京都、1926年秋
　5. 関西「マヴォ」の終焉 : 『MaVo染織図案集』から『新希臘派模様』へ

・築地小劇場と関西新劇運動 : ドイツ表現主義からの影響を中心に / 依岡 隆児
　1. 築地小劇場におけるドイツ表現主義受容
　2. 関西における築地小劇場の影響

・関西モダニズムと西洋体験　画家たちとその周辺 : 1900－1933年 / 稲賀 繁美
　1. 端緒
　2. 「日本的油絵」の起点
　3. 絵画教育環境の刷新
　4. 造形・神秘・情慾 : モダニズムの亀裂
　5. 小出楢重の欧州体験
　6. 『油絵新技法』に見る「新技法と日本人」
　7. 土田麦僊たちの『欧州芸術巡礼紀行』
　8. 信濃橋洋画研究所
　9. 「日本画繚乱の季節」の終焉

・橋本関雪とアジア / 西原 大輔
　はじめに
　1. 神戸の清国人
　2. 日露戦争従軍
　3. 大陸旅行
　4. 銭痩鉄らとの交遊
　5. 大陸の文人との交際
　6. 植民地との関係
　7. 中国美術への影響
　8. 南方従軍旅行
　おわりに

・「阪神間モダニズム」における大衆文化の位相 : 宝塚少女歌劇と手塚治虫の漫画に関連して / 竹村 民郎
　1. 宝塚少女歌劇はどうして誕生したか
　2. 大衆文化と「国民劇」
　3. 大衆文化と大劇場主義
　4. 手塚治虫と宝塚少女歌劇
　5. 『リボンの騎士』と宝塚少女歌劇
　むすび

ＩＩＩ

・モダニズムと伝統、もしくは「近代の超克」とは何か / 鈴木 貞美
　序章 モダニズムとは何か
　第1章 歴史における「近代」
　第2章 日本の近代化をどのようにとらえるか
　第3章 思想における近代化のしくみ
　第4章　大正生命主義
　第5章　芸術思潮としてのモダニズム
　第6章 「近代の超克」の展開
　終章 モダニズムと伝統、もしくは「近代の超克」

おわりに / 鈴木 貞美

索引／執筆者一覧},
 publisher = {思文閣出版},
 title = {関西モダニズム再考}
}