@book{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00005964,
 note = {序章　徳川日本のライフコース / 落合 恵美子
1 歴史人口学と家族史との対話
2 本書の論点と背景

第I部　産育と婚姻

第1章　堕胎・間引きから捨子まで : 出生をめぐる生命観の変容 / 沢山 美果子
1 近世後期の出生をめぐる課題
2 捨子禁令から出産管理政策へ
3 民衆の生命観
4 堕胎・間引きと捨子

第2章　播州農村の家族関係と子育て : 家政日記と宗門人別改帳を手がかりとして / 太田 素子
1 本章の課題と方法
2 史料としての『高関堂日記』
3 宗門人別改帳に現れた城下農村の家族と子ども
4 豪農家族における家の継承と子ども
5 近隣村落における家の継承と次三男のライフコース
6 成長と離家 : 女児の場合
7 農村社会の変貌と民衆家族の子ども

第3章　結婚の均質化と「家」の確立 : 東北農村の場合 / 平井 晶子
1 日本的結婚パターンとは何か
2 資料と地域
3 離婚パターンの変容
4 結婚パターンの変容
5 世帯の変化と結婚
6 近世の「家」と近代の「家」

第4章　再婚と人口再生産 : 出生率への効果の測定 / 鬼頭 宏
1 問題の所在
2 湯舟沢村の人口学的プロフィール
3 死亡の結婚継続期間と出生率への影響 : 単純なモデル
4 再婚の実態 : 1685～1735年出生コーホートの場合
5 再婚の出生率への効果
6 短命な結婚と再婚の役割

第II部　移動と住居

第5章　直系家族システムにおける労働移動 : 濃尾と東北との比較 / 永田 メアリー
1 近世日本の労働移動
2 データと方法
3 東北日本の村からの欠落
4 だれが残り、だれが離村し、だれが戻るのか
5 直系家族型離家としての労働移住
6 労働移動を拘束する諸規範
7 離家と離村

第6章　高齢者の「子ども」との同居 : 東北農村における階層と居住形態 / 落合 恵美子
1 アジア家族をめぐる言説
2 分析方法
3 徳川期東北農村における高齢者の居住形態
4 「子ども」との同居を実現する条件

第7章　加齢と親子同居 : 濃尾農村における居住形態の動態的分析 / 中里 英樹
1 家族制度と成人親子の居住形態
2 西条村の奉公・結婚・世帯
3 親子の居住形態の時代的変遷と年齢パターン
4 親子の居住形態の動態
5 世帯動態のメカニズムと奉公・結婚の役割

第8章　隠居の自助努力 : 親子契約文書をめぐって / 高木 侃
1 研究の視座
2 隠居の態様と処遇（居住状況）
3 隠居の自助努力
4 隠居と聟養子縁組
5 親子契約とその紛争処理

第III部　継承の戦略

第9章　人口学的側面からみた姉家督 : 常陸国茨城郡有賀村を事例として / 山本 準
1 姉家督相続研究の視点と方法
2 基礎資料と調査対象地
3 資料の分析
4 姉家督と有賀村

第10章　先祖祭祀と女性 : 半檀家から一家一寺ヘ / 森本 一彦
1 先祖を祭祀する人々
2 半檀家の類型
3 持込み半檀家
4 持込み半檀家の解消
5 家付き半檀家
6 檀那寺を持ち込む論理
7 半檀家と女性

第11章　改名にみる家の戦略と個人の選択 : 濃尾と東北との比較 / 永田 メアリー
1 改名研究の意義と資料
2 改名と名前の連続性
3 概括的な分析と比較
4 家の期待 : 出生名と養子
5 だれが家長となったのか : 名前と跡取りの選択
6 村と時期による差違
7 家の戦略・個人の選択・社会変動

第12章　名前の近代化 : 襲名から一人一名主義ヘ / 森 謙ニ
1 名前とは何か
2 名前の近代化
3 北関東地方の一村落における襲名と命名の習俗
4 襲名から一人一名主義へ : 名付けの習俗の変化

第IV　武士の人生

第13章　武士の子の将来 : 徳山藩士の場合 / 坪内 良博
1 問題点と資料の性格
2 家督者の子の数
3 男子の将来（時代別観察）
4 男子の将来（階層別観察）
5 女子の将来
6 補足と今後の課題

第14章　農民から郷士へ : 身分の変化と人口・家族構造の変化 / 山本 準
1 分析対象地域と基礎史料の概要
2 村の人口構造
3 身分の変化と人口・家族
4 身分変化と意識

第15章　幕末武士の家計と債務 : 鳥取藩士の分析 / 磯田 道史
1 生活者としての武士
2 幕末武士の経済状態
3 家計逼迫のメカニズム
4 収入の分析
5 家永続イデオロギーの末路

あとがき / 落合 恵美子

事項・人名索引

地名・藩名索引},
 publisher = {ミネルヴァ書房},
 title = {徳川日本のライフコース : 歴史人口学との対話}
}