@book{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00005966, note = {はしがき / 木岡 伸夫 序章 可能性としての近代 : 〈住まい〉の問題に即して / 木岡 伸夫 1 「近代化」が意味するもの 2 近世大坂の風景と住まい 3 「近代化」の帰趨 第I部 「近代化」の百年 第1章 近代的空間再編と身体の意味 : 風景からの考察 / 桑子 敏雄 1 技術・空間・身体 2 河川空間と農村空間の存続と変貌 3 近代化と風景の変貌 4 近代技術とスポーツ・リゾート空間 5 空間の環境持続性 第2章 二つの物理学 : 朱子の物理と和辻の倫理 / 吉田 公平 1 物理という言葉 : 翻訳語として 2 朱子の「格物窮理」論理解 : 格物補伝の解釈 3 朱子の「格物窮理」論 4 学習と学問 : 身体論の一展開 5 日本における「物理」学 : 蘭学・洋学の世界 6 和辻哲郎の間柄の倫理 第3章 国家を組織する思想、国家を超える思想 : 身体、血、生命 / 鈴木 貞美 1 幻想の組み換え 2 身体とのアナロジー 3 血の幻想 4 宗教性 5 超国家主義の原理 第4章 「歴史的人間学」とその技術論 : 三木哲学の再検討 / 服部 健二 1 二つの三木論 2 「世界の日本」と「歴史的人間学」 3 歴史的人間学における技術論の射程 4 課題としての社会 第5章 「種の論理」の形成と実践の概念 : 田辺元のマルクス受容 / 嶺 秀樹 1 マルクス主義との出会い 2 田辺のマルクス批判 3 「種の論理」における空間性・身体性 4 田辺のマルクス批判の射程 第II部 デザインされる空間 第6章 空間の聖性と近代化 : 「鎮守の森」滅失の論理 / 千田 智子 1 「鎮守の森」と空間の聖性 2 神仏分離政策 3 神社合祀への道 4 神社のシステム化と「鎮守の森」滅失 第7章 地域社会と入会林野の近代化 : 入会林野整備事業と地域社会の法的認可をめぐる一考察 / 八百 俊介 1 入会林野の近代化と法概念 2 所有形態の変更と内実 3 経済的要因と地域的要因 4 地域社会集団の法的認可 第8章 近代化と土木工学における「空間」の概念 : 「建築学的空間」と比較して / 角野 昇八 1 現代土木工学のおかれている環境 2 「空間」の概念と土木工学および建築学 3 西欧における土木工学と建築学 4 日本の近代化過程における土木から建築の分離 5 近代化以前における社会基盤空間を見る目 6 今後の土木工学を展望する 第9章 都市空間の制御と場所の公共性 : 近代京都における「公園」の変容 / 千代 章一郎 1 都市の公共空間を制御する技術 2 「公園」の誕生 : 名所の変容 3 「公園」の拡充 : 主題としての戦争、児童そして自然 4 「公園デビュー」する身体 第10章 空間構成としての庭 : 堀口捨己における伝統と近代 / 川向 正人 1 堀口捨巳における都市と庭 2 『現代オランダ建築』に現れる「田園都市」 3 「日本的なもの」へ 4 「空間構成としての庭」と近代都市批判 第11章 近代〈風流〉の思想圏 : 西川一草亭と漱石山房における身体感覚 / 西村 将洋 1 〈風流〉を体現した花道家 2 若き日の一草亭 3 生成するネットワーク 4 投企としての〈風流〉 第12章 自然のロゴスに沿う建築 : タウトの近代日本文化批判 / 望月 俊孝 1 日本の近代建築という問題 2 建築と批判 3 身体と大地の建築術へ 第III部 変容する身体 第13章 科学技術の与えた衝撃 : 佐久間象山の技術思想 / 東 徹 1 技術との対峙 2 技術の把握 3 技術の発見 4 技術と朱子学思想 第14章 あたらしい「理」理解の登場とその背景 : 西周における啓蒙の意義 / 水野 友晴 1 新たなる「理」の地平の開拓という課題 2 東洋における伝統的な「理」理解 3 西周にみられるあたらしい「理」理解 4 西の「理」理解の背後にあるもの 5 西周における啓蒙の意義 第15章 進化論受容の諸相 : 三宅雪嶺における「人種」と「身体」/ 長妻 三佐雄 1 「欧化」と「国粋」 2 『東洋学芸雑誌』と進化論 3 三宅雪嶺の「身体」観 4 「人皆天才」 第16章 人種改良の論理 : 明治・大正期における優生学の展開 / 中澤 務 1 黎明期の日本優生学 2 優生学と科学技術 3 優生学と社会 4 優生学の通俗化 第17章 身体・家庭・社会の浄化 : 『優生運動』の医者たち / 竹山 重光 1 家庭に優生思想 2 人は病の器 3 生まれつきで仕方のないもの 4 時代の要求 第IV部 道具への視線 : 民芸運動 第18章 用のなかの美 : 道具への視線とその歴史的布置 / 伊藤 徹 1 思想の変質 2 時代の底流 3 用と美 4 入り口としての道具 第19章 非個性の美 : 「仏教美学」の問題と可能性 / 田中(宮野) 美子 1 個性美から民芸美へ 2 「仏教美学」の形成 3 柳の眼 4 「見テ 知リソ」 5 非個性の美 第20章 道具への視線とナショナリズム : 沖縄方言論争における柳宗悦 / 荻野 雄 1 柳宗悦と沖縄方言論争 2 ゲルナーのナショナリズム論 3 沖縄人と日本人 4 柳宗悦のナショナリズム 第21章 道具・身体・自然 : 宗悦と宗理 / 宮野 真生子 1 近代化と生活する身体 2 柳宗悦における風土的身体 : フィクションとしての自然 3 柳宗理における風土的身体 : 別な自然への視線 特別寄稿 サイボーグの住まいの機械学 / オギュスタン・ベルク(訳・中澤 務) 1 問題の所在 2 社会的仕事と風景 3 消費と代謝 4 ロビンソンの神話 5 サイボーグ(Cyborg)とともに死に向かうか、キュベレー(Cybele)とともに生に向かうか? あとがき / 鈴木 貞美 参考文献 索引}, publisher = {ミネルヴァ書房}, title = {技術と身体 : 日本「近代化」の思想} }