@book{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00005989, note = {まえがき / 浅野 豊美 解説 / 松田 利彦 I 明治憲法体制と植民地基本法秩序 国籍法以前 : 研究の整理による予備的考察 / 山口 輝臣 はじめに 1 小嶋論文の概要 2 小嶋論文と小嶋以後の諸研究との照合 (1) 全体に関する研究 (2) 主として第I期に関する研究 (3) 主として第II期に関する研究 (4) 主として第III期に関するもの (5) その他 : 小嶋論文で扱われなかったもの おわりに 植民地司法制度の形成と帝国への拡散 : 初期台湾型司法制度の成立に至る立法過程を中心に / 文 竣暎 はじめに  1 台湾領有直後における初期台湾司法制度の構想と成立 (1) 台湾領有直後の台湾司法制度の構想 (2) 1896年の「台湾総督府法院条例」 2 「高野事件」と台湾法院制度 (1) 「高野事件」の波紋 (2) 憲法および改正条約の台湾実施 3 台湾法院制度の刷新とその結果 (1) 台湾法院制度改革の構想 (2) 1898-9年の台湾総督府法院刷新の経過 4 1900年以降の司法制度の再編と台湾型司法制度の定立 (1) 新たな方向の模索 (2) 笞刑処分制度、犯罪即決制度、庁長による民事調停制度 (3) 台湾型の司法制度の定立の意味 5 台湾型司法制度の拡散と帝国司法の統一問題 (1) 台湾型司法制度の拡散:関東州、旧韓国、朝鮮 (2) 帝国司法の統一の試みとその挫折 おわりに 植民地での条約改正と日本帝国の法的形成 : 属人的に限定された「単位法律関係」と「共通法」の機能を中心に / 浅野 豊美 1 問題の所在 : 属人法の歴史的展開と国際私法/植民地法/国際法 2 国際法上の治外法権を支える属人主義と国内法としての属人主義 3 法規分類からみた帝国法制の全体構造と共通法の機能 (1) 法の「形式」に基づく分類 (2) 法の「内容」に基づく分類 (3) 「属人的性質を有する」か否かによる分類 <1> 地域内部の属人法と帝国大の属人法 <2> 民事における属人法の帝国大への拡大と内地の公法への陥入 <3> 刑事法領域における帝国大への拡大 <4> 行政法・社会法領域における帝国大への拡大 おわりに II 台湾社会と慣習の近代的再編及び台湾特殊法制 徴兵令はなぜ海を越えなかったか? : 台湾における植民地兵養成問題 / 近藤 正己 はじめに 1 植民地兵の養成構想 2 植民地兵起用をめぐる推進派と慎重派 3 平埔族兵士づくり 4 漢人兵士づくり おわりに 植民地の法と慣習 : 台湾社会の女児取引をめぐる諸問題 / 洪 郁如 はじめに 1 養女・媳婦仔・査某嫺の内容と特徴 (1) 台湾における「養女・媳婦仔・査某嫺」の特徴と比較 (2) 清朝政府の対応 2 植民地法制度下の管理 (1) 無頭対媳婦仔について (2) 査某嫺について 3 民衆社会の実態 : 人身売買と売春問題 4 国際連盟の実地調査 : アモイの台湾人「売笑婦」と養女縁組問題 5 在地エリート層の姿勢 おわりに Ⅲ 朝鮮法域の民事・刑事上の性格と立法・司法制度再編    保護政治下韓国における司法制度改革の理念と現実 / 森山 茂徳 はじめに 1 司法制度改革における「伝統法制」 2 理念としての「司法権の独立」 3 司法制度改革の実際 (1) 「伝統法制」・「司法権の独立」と司法制度改革 (2) 国際関係の変化と司法制度改革 おわりに 軽犯罪の取締法令に見る民衆統制 : 朝鮮の場合を中心に / 李 鐘旼 はじめに 1 明治政府の都市民衆支配 : 「違式詿違条例」と「違警罪」の場合 (1) 日本の開港と違式詿違条例 (2) 刑法違警罪体制下の取締 2 朝鮮の開港と渡航日本人に対する統制 (1) 在朝日本人に対する取締の背景 (2) 取締の内容と実態 3 植民地朝鮮の軽犯罪統制構造 (1) 警察犯処罰令体制へ (2) 警察犯処罰規則からみた植民地支配と民衆統制 おわりに 植民地期朝鮮における参政権要求運動団体「国民協会」について / 松田 利彦 はじめに 1 3.1運動以前の閔元植の行跡 (1) 韓国「併合」以前 (2) 「併合」以後 2 国民協会の結成 (1) 3.1運動への対応と協成倶楽部の結成 (2) 国民協会の結成 3 閔元植死後 (1) 閔元植の死と国民協会の動静 (2) 参政権論議の多様化と国民協会の対応 (3) 1930年代以降の国民協会 おわりに 植民地独立運動に対する治安維持法の適用 : 朝鮮・日本「内地」における法運用の落差 / 水野 直樹 はじめに 1 制定当初の解釈 (1) 日本政府の解釈 (2) 朝鮮総督府の解釈 2 朝鮮における治安維持法事件の判決 (1) 「民族主義ノミヲ指導理論トスル」治安維持法事件 (2) 治安維持法事件の判決 3 “判例”としての確立 (1) 新幹会鉄山支会事件判決 (2) 朝鮮学生前衛同盟事件判決 4 日本「内地」における治安維持法解釈 (1) 日本「内地」と朝鮮での解釈の齟齬 (2) 日本「内地」における独立運動への適用 (3) 大審院判決 おわりに 巻末 あとがき / 松田 利彦 索引}, publisher = {信山社}, title = {植民地帝国日本の法的構造} }