@book{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00005990, note = {はしがき / 浅野 豊美 I 国際秩序と帝国秩序 「植民政策学」から「国際関係論」へ : 戦間期日本の国際秩序論をめぐる一考察 / 酒井 哲哉 はじめに 1 「学知」の存在形態 2 第一次大戦後における再編 3 広域秩序論の登録とその意義 ドイツ植民地法ノート / 長尾 龍一 1 30年の夢の跡 2 植民地主義と国際法 3 植民地法の概念 4 ヨーロッパ内の異民族支配 5 「酋長」との条約・契約 6 権力機構 7 白人司法と有色人司法 8 土地と鉱山 9 膠州湾 10 週末 国際秩序と帝国秩序をめぐる日本帝国再編の構造 : 共通法の立法過程と法的空間の再定義 / 浅野 豊美 1 共通法 : 帝国秩序と国際秩序の媒介 2 帝国的法秩序の基軸 : 共通法の規定対象 3 帝国秩序の不安定要素 : ヒトの地域への所属システム 4 帝国秩序における「外地」に封印された民族的属人法と「内地」の意味 5 国際関係における属人法と帝国内「外地」における属人法 6 内地と外地の再定義と日本帝国の法的構造および展開 Ⅱ 領域外隣接地域の管理と法の属人・属地的延伸 中国共同管理論の展開 : 「文明国標準」と協調外交 / 酒井 一臣 1 「中国とは何か?」 2 前史 (1) 1898年の衝撃 (2) 勢力圏撤廃論から満州権益相対化へ 3 中国共同管理論の諸相 (1) 「支那共同管理問題」 (2) 中国非国論 (3) 臨城事件 満鉄付属地行政権の法的性格 : 関東軍の競馬場戦略を中心に / 山崎 有恒 はじめに  1 関東州競馬の誕生と関東軍 (1) 競馬法制定までの動向 (2) 競馬法の成立と関東州競馬 (3) 関東軍の競馬戦略 2 南満州鉄道付属地競馬をめぐる対立 : 外務省と拓殖局・陸軍 (1) 競馬法施行前後の満鉄付属地競馬と外務省 (2) 陸軍(関東軍)・拓殖局(関東庁)・満鉄三者による殖民地競馬統一計画 3 中国による利権回収運動とハルビン競馬場問題、そして田中義一内閣 おわりに  満州国における治外法権撤廃問題 : 武部六蔵日記を中心に / 田浦 雅徳 はじめに    1 治外法権撤廃は何故に必要だったか (1) 関東軍の論理 (2) 外務省の論理 2 満鉄附属地課税に対する居留民の反対 3 関東局にとっての治廃・附属地行政権移譲問題 (1) 附属地課税問題 (2) 附属地行政権移譲までの過渡的措置としての課税権の主体をめぐって <1>関東局を主体とする武部案 <2>外務省=大使館参事官の論理 <3>関東局案に決定 4 治廃後の在満日本側機構改革問題をめぐる関東軍との対立 (1) 武部の日満不可分論 (2) 武部の在満日本側機構改革案 (3) 関東軍の案 (4) 軍務局による修正 (5) 最終的決定 5 協和会問題をめぐる関東軍への批判 おわりに    Ⅲ 領域主権と重層的大東亜法秩序構想 「大東亜共栄圏」における法秩序再構築への道 : 米日の対中条約改正を中心に / 馬 暁華 1 太平洋戦争勃発以前の条約改正 (1) 9.18 事件以前の条約改正問題 (2) 「東亜新秩序」の模索と治外法権問題 : 9.18事件後 2 アジア・太平洋地域における新秩序の構築に向けて (1) 米国の戦後世界秩序と「中国大国化」 (2) 「大東亜共栄圏」における法秩序の構築 おわりに     「国家平等論」を超えて : 「大東亜共栄圏」の国際法秩序をめぐる葛藤 / 波多野 澄雄 序 「2つの挑戦」と国際法学会 1 「大東亜国際機構」構想の文脈 2 戦争目的研究会と「大東亜共栄圏の政治体制」 3 「資源の開放」をめぐって : アウタルキーか開放か 4 戦時国際法学の混迷 (1) 国際法秩序の多元性 (2) 国家平等主義の相対化 おわりに ケルゼン法学の復権? 講演と討論「戦後在日朝鮮人の法的地位の形成」 / 大沼 保昭, 浅野 豊美 \nあとがき / 長尾 龍一}, publisher = {信山社}, title = {植民地帝国日本の法的展開} }