@article{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00006201, author = {福井, 七子}, journal = {日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要}, month = {Mar}, note = {ベネディクトは、文化は個人や社会変化に対する可能性と開放を含むものであり、ひとたび人間が文化の力を意識し始めると、社会の要求に合うように修正され得るもので、文化は望まれる将来の世界への鍵のようなものと考えていた。  本稿は、ルース・ベネディクトによる『菊と刀 日本文化の型』を原点に立ち戻って考えるものである。すなわち、「菊」と「刀」の意味するものは何であったか、また、『菊と刀』誕生の過程を調べ、『菊と刀』に繋がった「戦時情報局」における報告書、“Japanese Behavior Patterns”とはいかなるものであったのかを考える。さらに、ベネディクトの文化に対する考え方が、戦時中の覚書や報告書にどのように反映されているかを見る。  戦後五〇年が経過し、また一九九八年にはベネディクト没後五〇年を迎えるにあたって、ベネディクトの戦時中の研究が明らかにされるのが待たれる。本稿では、とくに『菊と刀』の研究には不可欠である“Japanese Behavior Patterns”を中心に資料を紹介し、その意味を考える。}, pages = {35--45}, title = {<研究ノート>『菊と刀』誕生の背景}, volume = {13}, year = {1996} }