@article{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00006211, author = {家本, 太郎}, journal = {日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要}, month = {Mar}, note = {日本語とタミル語の間には、大野博士がご指摘のように多くの文法的平行現象が存在する。係り結びに類似した現象はその最も特異的なものであろう。一方、人称名詞、人称表示接辞、品詞性の弱さ(不定性)、連続動詞構造、ゼロ否定を含む否定構造やinflectional incrementなどは、タミル語においてのみ見られる現象であり、人称名詞、連続動詞構造やゼロ否定構造は、通言語的に特異的な現象である。同系説を証明するためには、これらの現象に対し整合的な説明を必要とする。  さらに基層説を取り、基層性が弱かったと仮定すれば、渡来したタミル語がなぜ上述のようなドラヴィダ語に特異的な特徴を捨て去り、アルタイ語的特徴のみを保持したのであろうか。逆に基層性が強かったとすれば、なぜ基層となった言語がその特徴を原日本語に持ち込まなかったのか、いずれにしても大野博士の基層説は説明が困難な問題を惹起する。}, pages = {242--232}, title = {<フォーラム1.>大野説の問題点 : 文法的特徴に関して}, volume = {13}, year = {1996} }