@article{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00006214, author = {長田, 俊樹}, journal = {日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要}, month = {Mar}, note = {筆者は、主に言語学以外の自然人類学や考古学、そして民族学の立場から、大野教授の「日本語=タミル語同系説」を検討した結果、次のような問題点が明らかとなった。  まず自然人類学では、大野教授がいうように、もしタミル人が渡来したのであれば、人骨が見つかっていない点は大野説には不利である。また考古学的には、大野説を裏付けるものはほとんどない。大野説によると、墓制、稲、金属器などが、南インドから伝播してきたことになるが、これらを裏付ける物的証拠はほとんどなく、むしろ反証の方が多い。さらに、大野説の初期からいわれてきた正月行事の類似も、南インドと日本だけの類似ではなく、アジアの広範囲にみられ、南インドからの伝播とみなす積極的な根拠は全くない。  以上、大野教授の「日本語=タミル語同系説」は、言語学における問題点に加えて、言語学以外の関連分野ではさらに多くの疑問点があり、とても支持できないというのが筆者の結論である。}, pages = {184--169}, title = {<フォーラム4.>「日本語=タミル語同系説」の周辺をめぐって}, volume = {13}, year = {1996} }