@article{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00006230, author = {長田, 俊樹}, journal = {日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要}, month = {Jul}, note = {筆者は『日本研究』第9集に掲載された「ムンダ民俗誌ノート(1)」において、現在、狩猟採集を行っているビルホル人について、彼らの祖先が農耕を行っていたことを、Zide & Zide (1973)の説にしたがって紹介したが、このビルホル人を農耕民から狩猟採集民へと移項した例と考える必要はなく、むしろ、ビルホル人は古くからロープを作る職人として、森を生活の場とし、狩猟採集を副業とする、現在とあまり変わらない生業を営んでいたと考える方が自然であると思うように至った。そこで、この論文ではこのビルホル人の例が提起する問題を論じる。  比較言語学では、同じ語族に属する言語は時代を遡ると一つの祖語にたどり着くと考えられ、祖語から分岐していく系統樹モデルばかりを想定してきた。その結果、祖語の時代においては一つの生業をもつ、画一的社会を考えがちであった。しかし、特殊な技能を持つ集団についてはもともとの彼らの言語を捨てた結果、同じ語族の一員となるケースが十分考えられる。そうした例として、ムンダ語族に属する言語を話す鍛冶職人アスル人や竹細工職人トゥリ人、そしてロープ職人ビルホル人を取り上げ、ムンダ語史と照らし合わせながら論証を試みるのが本論文の主旨である。}, pages = {282(1)--256(27)}, title = {<研究ノート>ムンダ民俗誌ノート(2) : 農耕民・狩猟採集民・職人}, volume = {14}, year = {1996} }