@article{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00000631, author = {大江, 満}, journal = {日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要}, month = {Mar}, note = {ベルリン会議のアフリカ分割から一〇年後の一九世紀後半、欧米列強から不平等条約を強いられてきた明治日本が、念願の改正条約を五年後に実施することに成功した一八九四年、英米聖公会の在日ミッションは、彼らの日本伝道地をアフリカのように分割した。日本が対米列強劣勢の外交を挽回したとき、欧米由来の外来宗教は日本領土を宗教的に植民地化したのである。同年、日本はアジアの覇者中国に戦勝し、台湾を植民地化する。日本聖公会における日本人による国内自主伝道の権限は、日本聖公会の諸地方部管轄権を所有する外国人主教が掌握したことで、日本人の自主伝道は「新領土」台湾に弾き出された。それ以来、一九二三年に設立された東京・大阪の日本人主教管轄区をのぞく日本聖公会諸地方部は、各英米ミッションに管轄され、戦後もそれは、傘下の日本人によって旧ミッション帰属の教区制度として踏襲されて、現代に及ぶ負の遺産を抱えることになったのである。}, pages = {51--78}, title = {宗教的植民地化の断章 : 在日英米聖公会主教管轄権問題}, volume = {30}, year = {2005} }