@article{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00000650, author = {堀, まどか}, journal = {日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要}, month = {Dec}, note = {野口米次郎の『日本少女の米國日記』(一九〇五)(英語版では『The American Diary of a Japanese Girl』(一九〇一)には、国家間を生きた作家としての原点を、また同時代執筆者における野口の視座の特異性を見ることができる。この作品は、少女の視点で渡米までの心境や米国での体験、米国社会の状況などを日記形式の散文で描いたものである。主人公の渡米憧憬は、女性の権利を認める国への強い期待からくるものであり、背景には移民隆盛の風潮の中での、政治的な意図をもつ女子渡米奨励論の実態がある。この作品は、女子の渡米奨励の言説と渡米熱を反映し、それを支えうる作品であったといえるが、それと同時に、米国移民社会の厳しい現実と困難とをあらわしている。また、米国社会における日本文化認識の浅薄さや誤解について描かれており、野口の批判や不満が表出している。}, pages = {221--246}, title = {野口米次郎『日本少女の米國日記』 : 奨励される女子の渡米と移民社会の現実}, volume = {29}, year = {2004} }