@book{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00006588, note = {まえがき / 細川 周平 第Ⅰ部 記す 第1章 藤田晃の未完小説『ツールレーキ戦時隔離所』から読み解く記憶 / 滝田 祥子  1 ツーリレイク隔離収容所と藤田晃  2 日記の分析  3 草稿の分析  4 書かれなかったことの分析 : 歴史的事実と別作「帰還の季節」との比較  5 苦悩する記憶と書くという行為 第2章 山城正雄の文学活動の軌跡 : 帰米二世の意義を問いつづけて / 水野 真理子  1 帰米二世文学の到達点 : 山城正雄の文学活動  2 山城正雄の人生と「帰米二世とは」の問い  3 山城の帰米二世としての位置、帰米二世文学の今後 第3章 アルゼンチン開拓者の天命と洗礼 : 増山朗『グワラニーの森の物語』に迷い込む / 細川 周平  1 森に始まる歴史  2 イエズス会が結ぶ薩摩とミシオネス  3 薩摩隼人とケルト人  4 殖民運動家、田中誠之助  5 大陸の聖なる心臓  6 選ばれた家族  7 移民・植民・殖民 第4章 戦前ブラジル日本移民の記憶と歴史 : 半田知雄の少年期をめぐる記述から / ソアレス・モッタ・フェリッペ・アウグスト  1 当事者としての移民史  2 トポスとしての少年期 第5章 〈歴史〉を紡ぐということ : チリ移民・常川久太郎の書かれなかった「移民史」 / 赤木 妙子  1 チリ日本人移民史概説  2 「チリ移民史」を紡ぐ試み  3 常川久太郎死去後の状況  4 常川久太郎の歴史観 第Ⅱ部 伝える 第6章 日本人移民女性と日本語メディア : 日本の婦人雑誌と日系移民新聞 / 一政[野村] 史織  1 移民メディアと女性をめぐる言説  2 投稿欄と女性  3 移民女性の中の読者と投稿者  4 日本語メディアと女性たちの「共同体」 第7章 日系コミュニティのタウン誌としての仏教雑誌 : 草創期の『米国仏教』からみる仏教会の活動と役割 / 守屋 友江  1 日系仏教教団の海外布教  2 『米国仏教』の概要  3 仏教会における〈複数形の仏教〉  4 「仏教会会報」にみられる活動  5 在米日本人移民にとっての日露戦争  6 一九一〇年代以降の動き 第8章 比嘉トーマス太郎の「巡講」 : 戦時下米大陸における講演旅行 / 森本 豊富  1 比嘉太郎と米大陸巡講  2 比嘉太郎の生い立ち  3 全米「巡講」  4 巡講旅程  5 全米「巡講」の意義 第9章 サンパウロのサムライ : 戦前ブラジルの日本語連載小説 / エドワード・マック [細川周平訳]  1 新聞小説の生態系  2 『伯剌西爾時報』上の時代小説  3 歴史小説 : 一九一七〜三三年  4 実験と移行 : 一九三二〜三四年  5 新体制 : 一九三四〜四一年  6 グローバルな文学的生態系 第10章 デカセギ文学の旗手でもなく、在日ブラジル人作家でもなく : 日系ブラジル人のマルチクリエーター、シルヴィオ・サム / アンジェロ・イシ  1 短命に終わったデカセギ文学  2 デカセギ小説を生んだシルヴィオ・サム  3 風刺画からゴールのイラスト本まで : 横断的な創作活動  4 孤独なジャンル開拓者 第Ⅲ部 詠む 第11章 アメリカを故郷にして柵に住み : 川柳が詠む日系アメリカ人強制収容所 / 粂井輝子  1 監督下の敵国語文学活動  2 収容所内の川柳活動概観 : 『ユタ日報』と収容所新聞  3 ジェローム収容所 : 鉄柵の中の生活、共同体の再生  4 問われる忠誠  5 ヒラリバー収容所 : 再移送、再定住  6 一世の声を伝承する意味 第12章 窓としての短歌 : ブラジルから日本へ短歌を送ることについて / 松岡秀明  1 里帰りした短歌  2 ブラジルの風物を詠んで  3 ブラジル日系人の心情を詠んで  4 消えゆく詩形に寄り添って  5 ブラジルから日本へ短歌を送るということ 第13章 「間」を生きた「日系」歌人 : 上江洲芳子の沖縄、ハワイ、カリフォルニア / 高木[北山] 眞理子  1 歌集から歌人の人生を探る  2 上江洲医師の妻として渡布  3 那覇、そして東京  4 子どもたちの成人とアメリカへの移住  5 日米両国を生きた芳子の人生  6 日本人の心をもってアメリカに生きる 第14章 『あるぜんちん日本文藝』を中心に : 崎原風子論として / 守屋 貴嗣  1 アルゼンチンへの移住とその記録  2 『あるぜんちん日本文藝』刊行時期  3 総合文芸同人誌としての存在  4 同人会員はアルゼンチン各地に  5 「コロニア」とのつながり  6 終刊への足音  7 崎原風子について  8 「辺境」での集大成 第Ⅳ部 競う 第15章 ブラジル日系社会における少年スポーツの役割 : 戦前期の少年野球を中心に / 根川 幸男  1 海を越えるスポーツ  2 ブラジルへの野球の伝播および日系社会における受容と発展  3 徳育の手段としてのスポーツと銃後運動  4 ブラジル日系少年野球の歴史的意味  5 徳育としての野球に対する二世の反応の一例  6 移民・エスニック集団とスポーツ 第16章 奉祝から記念へ : ペルー日系社会における「文化装置」としての運動会 Undokai / 柳田 利夫  1 天長節奉祝大運動会  2 日系社会の構造と運動会  3 「文化装置」としての運動会  4 戦後の運動会 第17章 オリンピックと帝国のマイノリティ : 田中英光「オリンポスの果実」の描く移民地・植民地 / 日比 嘉高  1 オリンピックを描く小説  2 田中英光と「オリンポスの果実」  3 一九三二年のロサンゼルス・オリンピックと日本  4 「オリンポスの果実」とアメリカ日系移民  5 「オリンポスの果実」と帝国の光、帝国の影  6 外地から帝国の影を読み直す 第Ⅴ部 交わる 第18章 ハワイ音楽と日系人 : 人種意識の変化と「ローカル音楽」の形成 / 早稲田 みな子  1 「ローカル音楽」にかかわる日系人  2 日系人は、どのようにハワイ音楽とかかわってきたのか  3 ハワイ音楽と人種意識  4 ローカルが共有する文化としてのハワイ音楽 第19章 オパラ・カウカウからロコモコまで : ハワイの食文化の変容と日本人移民町 / 吉田 裕美  1 移民研究と食文化  2 プランテーションからヒロへ  3 西洋料理本と家庭の食  4 移民町での食生活  5 椰子島町 : 水産加工業の発展と日本人移民  6 ベーカリーとマンジュウ  7 戦争の記憶と食  8 ローカル化とハワイの日本食の流れ 第20章 日系人とマンガに関する考察 / 小嶋 茂  1 マンガの人気  2 移民史に関するマンガ  3 日系人に関するマンガ  4 日系人によるマンガ  5 日本語学習用のマンガ  6 日本・日系社会を越えたマンガ  7 日系人とマンガ、そのパワーと可能性 第Ⅵ部 渡る 第21章 「里帰り」三線 : 楽器の移動と積み重なる価値 / 栗山 新也  1 三線の独特な地図  2 三線を運ぶネットワークの形成  3 「里帰り」三線の軌跡  4 楽器の移動と積み重なる「履歴」のダイナミズム 第22章 ふたつの憑依宗教体系の〈接合〉の象徴的意味 : 沖縄系ブラジル人というハイブリッドな主体の呪術宗教的創造 / 森 幸一  1 ブラジル最古のユタ  2 MNの人生史概観 : 成巫過程との関連から  3 ウンバンダの「黄色化」と沖縄系ブラジル人という主体の創造  4 〈ウチナーンチュ〉という主体の創造  5 ふたつの憑依宗教の〈接合〉とその意味 第23章 「ブラジル日系社会」の形態学 : デカセギ代理店と邦字新聞社 / 佐々木 剛二  1 「ブラジル日系社会」とふたつのベクトル  2 デカセギ代理店  3 新聞社  4 ふたつの原理が交差する場 第24章 帰国デカセギ労働者のリマ日系人社会に対する影響 / スエヨシ・アナ  1 ペルーからのデカセギ労働者  2 日秘文化協会  3 ラ・ウニオン総合運動場  4 日系人学校  5 帰国者の日系社会への影響 あとがき 索 引 執筆者紹介 奥付}, publisher = {ミネルヴァ書房}, title = {日系文化を編み直す : 歴史・文芸・接触} }