@article{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00000669, author = {黄, 幼欣}, journal = {日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要}, month = {Mar}, note = {中国の詩人のなかで、説話や伝説などによって逸話が最も多く伝えられているのは他ならぬ詩仙李白と言うことができよう。佐藤春夫もそれらの伝記の中に、たとえば白話小説「李謫仙醉草嚇蠻書」(明、馮夢龍編著『警世通言』第九巻)を参考にし、小説「李太白」を散文詩的に書き上げた。小説創作にあたって、たとえば李太白が魚に変身した発想は「魚服記」などから来ているのではないかと考えられる。, 佐藤が「李太白」に対する思いとその小説創作について次のように試論したい。, 一、 ポエジーが溢れんばかりの創作童話「李太白」, 二、 「李太白」をめぐる小説創作評価――「李太白」は翻案小説であるか?, 三、 佐藤春夫の「李太白」と谷崎潤一郎の「魚の李太白」――「金亀」に織り込まれた友情, 四、 「李太白」と「魚服記」, 五、 魚になった李太白は「金絲魚」であるか、「錦絲魚」であるか?――芸術家のレオナルドとミケランゼロ, 佐藤が初めて中国の白話小説を題材に採ったのはこの「李太白」であり、その後も小説創作にあたって『今古奇観』などから数多く参考にした。そこが意味するのは何であろうかを、今後の研究課題として論文を書いていきたいと思う。}, pages = {143--182}, title = {佐藤春夫と中国の短編小説集『三言』 : 「李太白」の小説創作をめぐって}, volume = {27}, year = {2003} }