@article{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00000679, author = {山田, 奨治 and 早川, 聞多 and 村上, 征勝 and 埴原, 和郎}, journal = {日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要}, month = {Apr}, note = {浮世絵顔貌表現の類似性を分析するために、われわれはいくつかの計量方法を定義し、統計的な分析を試みた。顔部品形状分類データの質的分析、顔部品計測値の偏差分析、主成分分析、ガブリエルのバイプロット、その他のモデルによる距離分析(マハラノビス凡距離、エドワーズ・キャヴァルリ=スフォルザのE-二乗距離、計量データと非計量データによるイエルノー距離)から、以下のような点が指摘された。, 1 本研究で分析された浮世絵作者は、四つの大きなクラスターに分類でき、そのうちのひとつは師宣に特異なものである。, 2 清長は顔部品計測値からは祐信と春信のクラスターに分類されるが、顔部品形状分類情報を加味すると歌麿・豊国に近くなる。, 3 顔部品計測値からは、歌麿の前期と後期はよく似ている。一方で、顔部品形状分類情報を加味するとこれらはふたつの小さなクラスターに分かれる。これはおそらく歌麿は後期に至って顔輪郭線、鼻、口の描き方を変えたのであろう。, 4 顔部品形状分類データからは北斎は歌麿に近いが、顔部品計測値データによると、北斎は広重・国芳のクラスターに入る。特に鼻深が特異である。, 5 広重・国芳・国貞・英泉は、顔部品計測値データからも形状分類データからも、よく似ているといえる。, われわれは機械学習プログラムを用いて作者と作風を識別するための決定木も作成した。, 美術史的な観点から検証したところ、以上の結論は妥当であり、われわれの手法は浮世絵研究に有効であるといえよう。}, pages = {13--49}, title = {浮世絵における顔表現の科学}, volume = {25}, year = {2002} }