@article{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00000734, author = {廣重, 友子}, journal = {日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要}, month = {Feb}, note = {横光利一の『上海』に描かれた街「上海」とそこで生じた「出来事」は、「上海」から読みとられる連続性をもとに再構成しうるという特徴を持っていることに着目し、小説内部の構造を明らかにした。その結果、『上海』の時系列を追っていくと、「動乱」の前後で異なる様相をもつものとして描き分けられていることがわかった。また「上海」「出来事」の両者とも、「上海」の舞台となっていると考えられる実際の上海以外の場所や、五・三〇事件に外の歴史的事象が積極的に取り込まれていることがわかった。さらに、小説のテクストの分析に地理的・歴史的資料を用いる際、テクストと資料の対比を行う前に、テクストそのものが構成している作品内世界について検討する必要があることを指摘している。}, pages = {305--337}, title = {『上海』試論}, volume = {20}, year = {2000} }