@article{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00000749, author = {林, 正子}, journal = {日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要}, month = {Jun}, note = {本稿は、早稲田派の文芸思想家=金子筑水(一八七〇―一九三七)が、総合雑誌『太陽』の文芸時評欄を担当した明治四三(一九一九)年七月から大正二(一九一三)年一二月までの三年半のうち、特に明治期に発表した論説を考察対象として、時代精神の洞察者・提言者である筑水の再評価を試みたもの。  筑水の業績としては、ルドルフ・オイケン(Rudolf Eucken 1846-1926)らドイツ哲学についての先駆的な紹介、ドイツ自然主義文学理念をもとにしての日本自然主義文学論の展開、明治・大正期の哲学に関する鳥瞰的な見取り図の提示、時代精神を読み解く両性問題論、生命哲学論、文化主義論の展開などの項目が挙げられる。  そして、このドイツ思想・文化受容を通しての筑水の近代日本精神論を貫くのが、オイケン哲学の受容をひとつの契機として提唱された〈新理想主義〉。これは、現代文明・自然主義の超克を訴え、新しい精神生活の建設を唱える思想であり、この〈新理想主義〉をバックボーンにして展開された〈自然主義的論調の時代〉の『太陽』において、時代の思潮を映し出す鏡としての意義を発揮していると言えるだろう。}, pages = {335--385}, title = {<共同研究報告>『太陽』における金子筑水の〈新理想主義〉 : ドイツ思想・文化受容と近代日本精神論}, volume = {19}, year = {1999} }