@article{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00000755, author = {王, 暁秋 and 張, 麟聲 and 木田, 知生}, journal = {日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要}, month = {Sep}, note = {傳雲龍の三十巻からなる『遊歴日本図経』と三巻からなる『遊歴日本図経余紀』は晩清において、その史学上の価値が黄遵憲の『日本国志』に次ぐ日本研究の重要な著作である。だが、今までに体系的な研究成果が見当たらない。そこで、本稿はそのブランクを埋めるべく両書に研究のメスを入れる。また、『日本国志』との比較分析もある程度行いたい。  本稿はまず傳雲龍の経歴と業績を紹介する。傳雲龍は一八八七年に中国最初の「出国遊歴官」の選抜テストを受け、一番で合格している。そして日本・アメリカ・カナダ・ブラジル・ペルー・キューバなどに派遣されて、各地を二年間遊歴する。遊歴期間中とその後に、『遊歴日本図経』『遊歴日本図経余紀』、およびその他の詩文などを百十巻著し、中国人の世界認識と中外文化交流促進に大きく貢献した。  次に傳雲龍の日本遊歴の具体的コースを紹介し、日本における氏のさまざまな文化交流と調査研究、『遊歴日本図経』の執筆と刊行の経緯などを綴る。  それから、『遊歴に日本図経』の特色を分析する。『遊歴日本図経』は中国人に明治時代の日本の実態をありのままに提供するために書かれ、内容が豊富で、統計も精細、筋道が通り、図表も明晰である。傳雲龍の現地調査による生の最新情報がたっぷり盛り込まれ、さらに紀事体の書として、編年体の『遊歴日本図経余紀』と相補的に作られている。  最後に『遊歴日本図経』の内容を分析する。具体的には、日本に対する総体的認識から、その明治維新観、及び日本の地理・歴史・政治・外交・中日関係・経済・軍事・教育・風俗・文化芸術・言語文字など十いくつかの側面の内容を分析、評価し、『日本国志』との比較も試みる。}, pages = {95--116}, title = {傳雲龍の日本研究の業績と特色 : 『遊歴日本図経』を中心に}, volume = {18}, year = {1998} }