@article{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00000757, author = {譚, 晶華}, journal = {日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要}, month = {Sep}, note = {川端康成の名作「山の音」には、その文学創作の一貫としたテーマ、すなわち死と夢幻というモチーフがある。その芸術の手法もその他の創作に相通じている。これによって、中国の一部の研究者も「山の音」と川端の戦後の創作における虚無と退廃の消極の面が戦前の創作よりもっと明らかであると思っている。本論は例を上げて分析して、川端は私小説類の作品を書かないということは家庭というテーマの作品を書かないことを意味しないと指摘した。正確に言うと、「山の音」は日本の戦後初期の家庭生活を反映する一種の家庭小説であり、戦後日本の家父長制家族が戦前より速く崩壊し、価値観、民主意識が大きく変わった背景のもとに庶民の家庭矛盾と生活の様子をよく反映している。この作は川端の生涯の創作の中で、社会性をもつ通俗的作品の創作に有益な試みであり、また優れた成果でもある。}, pages = {137--149}, title = {「山の音」の創作への再認識}, volume = {18}, year = {1998} }