@book{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00007821, note = {序論 身体としての戦後日本そしてその傷跡 / 坪井秀人   第一部 戦争の傷跡とアジアの中の戦後 傷痍軍人の語る「傷跡」 : 直井潔の作品とケアの様相をめぐって / 市川遥 生者を傷つける死者との回路 : 川端康成『虹いくたび』 / 葉暁瑶 宮尾登美子の満州体験と帝国の傷跡 : 語られる引揚げ、想起する苦しみ / ニコラス・ランブレクト 台湾先住民を日本人にさせる殖民暴力とその傷跡の分有 : 日本のおかげと恩という語りとの出会い / 中村平 移動者たちの「在日朝鮮人文学」 : 「密航」と収容所、そしてアメリカ / 宋恵媛 「留用」と「引揚げ」 : 加藤幸子『夢の壁』にみる少女の記憶 / 解放 在韓被爆者支援と文学 : 深川宗俊と御庄博美 / 川口隆行   第二部 傷の記憶と表象 脚本家水木洋子と戦後社会派映画再考 / キツニック・ラウリ 母の死とオリンピック : 古田幸『おかあさんのばか』のメディア展開をめぐって / 鳥羽耕史 レイプの位相と男性セクシュアリティ : 大城立裕『カクテル・パーティー』と大島渚『絞死刑』のあいだから / 高榮蘭 戦争記憶を民話として継承するということ : 松谷みよ子等による第二次民話運動の頃を中心に / 髙畑早希 完結する物語、完結しない声 : 崎山多美「ピンギヒラ坂夜行」から考える / 田村美由紀   第三部 戦後民主主義 : 運動と傷跡 中野重治「雨の降る品川駅」の同時代史 / 黒川伊織 〝カスバ〟とよばれた街 : 一九六〇年代の雑誌メディアにおける〈釜ケ崎〉の表象 / 石川巧 〈無力なイエス〉と戦後キリスト教界 : 遠藤周作『イエスの生涯』批判をめぐって / 増田斎 全共闘運動の傷跡 : 東大闘争参加者の「その後」から / 小杉亮子 日本特殊論とトランプ政治 : 一九八〇年代の傷 / 辛島理人   第四部 ジェンダー、生政治と傷跡 傷を重ねる : 森崎和江の聞き書きにみる語り/沈黙/無言 / 奥村華子 森崎和江『からゆきさん』 : 傷跡のインターセクショナリティ / 佐藤泉 敗戦のトラウマと性的不能、あるいはエロティックな戦争 / 光石亜由美 サリドマイド事件の傷跡 / ホワニシャン・アストギク 妻の崩壊 : 傷跡としての『成熟と喪失』 / 坪井秀人 戦後日本の「ケアの危機」 : 津島佑子「ある誕生」「壜のなかの子ども」にみる子殺しと障害の交差 / 飯田祐子 社会距離という傷跡 : COVID-19の風景 / 美馬達哉   あとがき / 坪井秀人 執筆者紹介}, publisher = {臨川書店}, title = {戦後日本の傷跡} }