@article{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00000832, journal = {日本研究}, month = {Sep}, note = {この論文は『源氏物語』が『白氏文集』の作品をどのような比喩として用いたかを論じたものである。  一 「柏木」における「予与微之云々」の詩は妻を犯された男の自嘲を暗示するものである。  二 「藤裏葉」における「府西池」の詩は、栄華の未来に不幸がひそんでいることを示唆するものである。  三 「末摘花」における「北窓三友」の詩は、忘れ形見として残された女の翳りを示すものである。  四 「藤裏葉」における「六十六」の詩は、夕霧を中心とする人々における歳月の経過を示唆するものである。  五 「竹河」における「六十六」の詩は、登場人物の老や死また若さを強調するものである。  六 「若菜下」における「楊柳枝詞」の詩は、女三の宮の運命の比喩として用いられたものである。  七 「箒木」における「偶吟」の詩は、変転きわまりない愛の心を訴えようとするものである。  八 「若紫」における「草堂記」は、高僧の住居を白楽天の住居にたとえ、若紫という少女が香の煙に包まれて出現する効果を狙ったものである。  九 「須磨」における「草堂記」は、光源氏の須磨における閑適を示そうとするものである。}, pages = {11--39}, title = {引喩と暗喩(九) : 源氏物語における白氏文集、「予与微之云々」など}, volume = {11}, year = {1994} }