@article{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00000838, journal = {日本研究}, month = {Sep}, note = {菊人形という人形がある。等身大で、菊をまとった、人間のような肢体をもつ人形である。見ようと思えば、菊の季節である秋に日本のいたるところで見ることができる。現代の人々は、菊人形をどのように見ているのだろうか。テレビドラマと関連させて見る人もいるだろう。菊の花だけを見る人もいるだろう。時代遅れのものだと、訪れさえしない人もいるだろう。  菊人形にはおよそ百五十年の歴史がある。百五十年前から作られている。昔の人は菊人形をどのように見ていたのだろうか。テレビドラマと関連させて見ることはできない。菊の花だけを見る人がいただろうか。菊人形が生まれたばかりのとき、菊人形は時代の先端だった。  百五十年という期間に、菊人形を鑑賞する方法は、時代の環境に応じて変化している。しかし、菊が人の着衣に「見立て」られているという菊人形の原点は昔から変わらずにある。  本稿では菊人形が成立する背景を概観し、「菊人形の見立て」という、誕生から変化することのない一つの特徴を軸に分析する。そして、菊人形を見る人々の鑑賞方法の変化を辿ることにより、人々の菊人形に対する見立ての変遷を探る。}, pages = {135--154}, title = {<共同研究報告>花を衣裳になぞらえるということ : 変化する菊人形の見立て}, volume = {11}, year = {1994} }