@article{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00000840, journal = {日本研究}, month = {Sep}, note = {先に公刊した拙著『士(サムライ)の思想―日本型組織・強さの構造―』は、日本の武家社会の制度や組織の生成と展開を叙述したものであるが、同時に今日の日本社会に特徴的である、いわゆる日本型組織の諸性格を論じたものであった。これに対して平山朝治氏は批判論文を発表された。その批判論点は、日本社会におけるイエの形成のあり方、中世の在地領主ないし武士の自立性の根拠、イエモト型組織と多元的で流動的なネットワーク型組織との関係、土地や農村の文化ではなく日本における成熟した都市文明の伝統、等々に関わるものである。本稿は平山論文への反論であり、右の諸問題についての著者の見解の根拠を明示している。ことに拙著で日本型組織の原型としての位置づけを与えた、徳川時代の大名家(藩)なる組織の性格規定が枢要の問題となるのであり、これが常識的なイエモト型組織でもなく、また平山氏の提示されるネットワーク型組織でもなく、まったく独自の構造をもった統合的な組織であることを詳論する。それはイエを基盤としてイエになぞらえる形で擬制的に拡大されていく組織ではあるが、イエモトのように人々を主―従の関係によって連結的ヒエラルキーに構成していくものではなく、それはむしろ同輩関係にある大名家臣団の成員によって形成される機能的階統制としてあることを明らかにする。}, pages = {165--182}, title = {<フォーラム>日本型組織をめぐる諸問題 : 平山朝治氏の批判に応えて}, volume = {11}, year = {1994} }