@article{oai:nichibun.repo.nii.ac.jp:00000908, author = {中西, 進}, journal = {日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要}, month = {Mar}, note = {この論文は『源氏物語』が『白氏文集』を喩としてどのように引用するかを考察するものである。  一 「紅葉賀」における「夜聞歌者」は藤壺の俤をしのばせるもので、これを引きついで、源氏の凋落を暗示するものが、「賢木」における「琵琶引」である。  二 「明石」における「琵琶引」は源氏の流謫を白楽天の流謫になぞらえるものである。  三 「横笛」における「琵琶引」は音楽が現象を越えて心を結びつけるものであることを示そうとする。  四 「藤裏葉」における「三月三十日題慈恩寺」は大宮の慈恩を強調するものである。  五 「須磨」における「冬至宿楊梅館」は流離と孤閨の悲しみを暗示するものである。  六 「須磨」における「八月十五日夜禁中独直対月憶元九」は、配所の月を見ながら藤壺思慕を語るためのものである。  七 「鈴虫」における「八月十五日夜禁中独直対月憶元九」は、生死、愛憎を越える人間関係を訴えるものである。}, pages = {75--101}, title = {引喩と暗喩(六) : 源氏物語における白氏文集、「琵琶引」など}, volume = {6}, year = {1992} }