WEKO3
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<共同研究報告>中世後期の日記の特色についての覚書
https://doi.org/10.15055/00000481
https://doi.org/10.15055/00000481fbb7c627-2640-4fc6-8651-a5c8b89ec3ff
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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nk44013.pdf (1.1 MB)
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||
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公開日 | 2012-03-31 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | <共同研究報告>中世後期の日記の特色についての覚書 | |||||
言語 | ja | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||
ID登録 | ||||||
ID登録 | 10.15055/00000481 | |||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||
著者 |
松薗, 斉
× 松薗, 斉 |
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著者別名 | ||||||
識別子Scheme | WEKO | |||||
識別子 | 19736 | |||||
姓名 | MATSUZONO, Hitoshi | |||||
言語 | en | |||||
抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 従来、総体的な把握がなされてこなかった中世後期の日記についてその特色を述べたものである。まず室町期について、前代より継続して記される公家の日記は、南北朝期に生じた朝廷の儀式の断絶や以後顕然化したその衰退及び経済的基盤を失って生じた公家たちの疲弊が、その「家」の日記の作成活動に停滞をもたらし、彼らの日記が前代にもっていた国家的な情報装置としての役割を低下させたことを指摘した。 一方、新たに登場した室町殿の政権によって、租の儀式や政務を記録する機能が、公家や室町殿と関係深い臨済宗や真言宗(醍醐寺)の寺院、そして武家(奉行人層)に形成されつつあった。それらは、ばらばらに存在していたのではなく、公武社会の中で活発に交換され、有機的な関係を持っていたようである。またその内部には、奉行人層が公的に作成する記録に対し、「私」の記録の意識が生じつつあった。これは、平安中期の王朝日記の成立期にあった「公」の日記(外記日記や殿上日記)に対する貴族たちの「私記」の意識が、中世に入り成立した「家」の日記に一旦は吸収されるが、再びこの時期になって「公方」室町殿のもとに、「公」と「私」の意識の分化が生み出されつつあったと評価され、そこに近世への胎動を見出すことも可能かもしれない。 戦国期に入ると、『正任記』など特に大名の吏僚層に日記の作成者が現れ、今日残存事例は少ないものの、そのような地方武士の日記が当時広範に存在していたように思われる。地方の大名権力の構造的成熟による官僚層の形成と共に、下向公家や連歌師たちによる中央の文化の伝播による刺激(彼らによって旅の日記が大量に作成され、地方武士に与えられる)、それに同じ層による『山田聖栄自記』や『沙弥洞然長状』などの年代記や覚書の作成と関連付け、「家」のルーツや地域の歴史に対する興味と探求がその背景として存在していたことを指摘した。 |
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言語 | ja | |||||
書誌情報 |
ja : 日本研究 巻 44, p. 407-424, 発行日 2011-10-23 |
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ISSN | ||||||
収録物識別子タイプ | EISSN | |||||
収録物識別子 | 24343110 | |||||
ISSN | ||||||
収録物識別子タイプ | PISSN | |||||
収録物識別子 | 09150900 | |||||
書誌レコードID | ||||||
収録物識別子タイプ | NCID | |||||
収録物識別子 | AN10088118 | |||||
著者版フラグ | ||||||
出版タイプ | VoR | |||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85 | |||||
その他の言語のタイトル | ||||||
その他のタイトル | A Note of the Characteristics of Diaries from the Latter Part of the Japanese Middle Ages | |||||
言語 | en | |||||
出版者 | ||||||
出版者 | 国際日本文化研究センター | |||||
言語 | ja | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 公家 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 幕府奉行人 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 連歌師 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 日記 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 記録 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 覚書 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 八代日記 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 山田聖栄自記 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 沙弥洞然長状 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 勝山記(妙法寺記) |