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母性社会論の脱構築
https://doi.org/10.15055/00000689
https://doi.org/10.15055/00000689bf2f1885-af53-4f76-b14d-af184ab175a7
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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![]() |
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||
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公開日 | 2011-04-27 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 母性社会論の脱構築 | |||||
言語 | ja | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||
ID登録 | ||||||
ID登録 | 10.15055/00000689 | |||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||
著者 |
平山, 朝治
× 平山, 朝治 |
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著者別名 | ||||||
識別子Scheme | WEKO | |||||
識別子 | 19111 | |||||
姓名 | HIRAYAMA, Asaji | |||||
言語 | en | |||||
抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 古沢平作が、エディプス・コンプレックスという父性原理によって特色づけられる西洋諸国民と日本人を対照するために、阿闍世コンプレックスという母性原理を定式化して以来、河合隼雄らによって、日本は母性社会であるとしばしば主張されてきた。しかし仏典における本来の阿闍世物語は父性的でエディプス物語と極めて似たものである。古沢が阿闍世物語を母性的なものとして解釈した理由は、阿闍世コンプレックスに関する自分の論文を、エディプス・コンプレックスを定式化したフロイトに見せようと意図したさい、彼はフロイトを精神分析の偉大な父として尊敬していたため、阿闍世物語解釈において父と息子の間の葛藤を無意識のうちに抑圧してしまったからである。 したがって、私たちは阿闍世コンプレックスを、父―息子間葛藤が日本の母の特徴的な役割によって抑圧されたような、エディプス・コンプレックスの一つのヴァージョンとみなすべきである。土居健郎によって精神分析に導入された「甘え」という概念は、母と息子との間の親密な関係に由来するものであり、父―息子間葛藤を宥め、日本の伝統的なイエを父から嫡子へと継承させるのに貢献している。 阿闍世コンプレックス、「甘え」や母性社会といった心理学的概念は、エディプス・コンプレックスを適用できる父性社会と対比しながら日本社会を特徴づけるために用いられてきた。しかし、このような対比は誤解を呼びがちであり、イエの構造的特徴から伝統的日本社会に広まっている父性と母性をともに演繹しなければならないと、私たちは主張する。 脱産業社会においては父母の権威はともに不可避かつ不可逆的に衰えてきた。したがって、そのような権威の再建を唱えるような処方は現実的ではないと私たちは考える。私たち日本人は今日、もっと個人主義的にならなければならないが、母―息子の絆を断ちきるような西洋型の父性的権威なしでそうしなければならない。近親相姦をめぐる願望と禁止との間の心理的葛藤は、エディプス・コンプレックスにおいては母―息子関係に関して強調されてきた。他の家族成員間の関係についても、似たような葛藤を私たちは見出すことができる。なかでも、兄―妹関係と父―娘関係は、現代日本社会における「甘え」の病的な過剰から私たちを解放するために役立ち得るだろう。 |
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言語 | ja | |||||
書誌情報 |
ja : 日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要 巻 24, p. 125-145, 発行日 2002-02-28 |
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ISSN | ||||||
収録物識別子タイプ | EISSN | |||||
収録物識別子 | 24343110 | |||||
ISSN | ||||||
収録物識別子タイプ | PISSN | |||||
収録物識別子 | 09150900 | |||||
書誌レコードID | ||||||
収録物識別子タイプ | NCID | |||||
収録物識別子 | AN10088118 | |||||
著者版フラグ | ||||||
出版タイプ | VoR | |||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85 | |||||
その他の言語のタイトル | ||||||
その他のタイトル | Deconstrucyion of 'Japan as Maternal Society' Doctrine | |||||
言語 | en | |||||
出版者 | ||||||
出版者 | 国際日本文化研究センター | |||||
言語 | ja | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 阿闍世コンプレックス | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | エディプス・コンプレックス | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 母性社会 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 甘え | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | イエ | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 近親相姦 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 江藤淳 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 土居健郎 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 河合隼雄 |