ログイン
言語:

WEKO3

  • トップ
  • ランキング
To

Field does not validate



インデックスリンク

インデックスツリー

  • RootNode

メールアドレスを入力してください。

WEKO

One fine body…

WEKO

One fine body…

アイテム

  1. 日本研究
  2. 第62集

<研究ノート>口述筆記というケア労働 : 谷崎潤一郎と筆記者・伊吹和子の事例を中心に

https://doi.org/10.15055/00007640
https://doi.org/10.15055/00007640
82a9b5b0-3ba5-4974-a974-43c01fd07577
名前 / ファイル ライセンス アクション
nike_062_173.pdf nike_062_173.pdf (1.3 MB)
Item type 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1)
公開日 2021-03-30
タイトル
タイトル <研究ノート>口述筆記というケア労働 : 谷崎潤一郎と筆記者・伊吹和子の事例を中心に
言語 ja
言語
言語 jpn
資源タイプ
資源タイプ識別子 http://purl.org/coar/resource_type/c_6501
資源タイプ departmental bulletin paper
ID登録
ID登録 10.15055/00007640
ID登録タイプ JaLC
著者 田村, 美由紀

× 田村, 美由紀

WEKO 23714

ja 田村, 美由紀

Search repository
著者別名
識別子Scheme WEKO
識別子 23715
姓名 TAMURA, Miyuki
言語 en
抄録
内容記述タイプ Abstract
内容記述 本稿は、口述筆記創作における〈男性作家―女性筆記者〉というジェンダー構成に着目し、近代作家を取り巻くケア労働の問題の一端を明らかにするものである。公的領域における自律した主体概念と密接に絡みつく形で周縁化されるケア労働の問題は、作家の有名性の陰でシャドウワークとして扱われてきた女性筆記者の不可視化の構造とも通底している。
 本稿では、まず作家という職業において公的領域と私的領域との境界確定がいかにおこなわれているのかを確認し、特に女性筆記者の営為が評価の対象から取りこぼされ、搾取される構造をケアの論理と重ねて整理した。そのうえで、実際に谷崎潤一郎の筆記者を務めた伊吹和子(1929 ~ 2015年)の回想記の記述を導きに、口述者と筆記者との交渉の実態や口述筆記の現場に生じる摩擦や軋轢のありようを具体的事例として検討した。特に、伊吹が筆記者としての自身のスタンスを示すなかで繰り返す「〈書く機械〉になる」という自己認識に焦点を当て、自らの立場を非人格化した無機質なライティング・マシーンに重ね合わせる一見受動的な自称が、女性が労働する身体として主体化する際の戦略的な構えであると同時に、筆記者の役割を矮小化する評価構造への抵抗にも繋がることを指摘した。
 また、〈書く機械〉として伊吹が口述筆記の現場に参画することが、谷崎が〈小説家になる〉という生成変化と表裏一体に立ち上がるものであることを考察した。これは、支配や抑圧といった紋切り型の言葉で表象されざるをえなかった口述者と筆記者との固定化した主従関係に風穴を開け、ケアの実践に根ざした関係性のなかにその営みを位置づけるうえで有効な視角となる。伊吹の言葉から谷崎との相互依存性を読み取ることで、口述筆記創作の現場を口述者と筆記者双方におけるアイデンティティの形成と承認の空間として捉えることが可能になると結論づけた。
言語 ja
書誌情報 ja : 日本研究
en : NIHON KENKYŪ

巻 62, p. 173-188, 発行日 2021-03-31
ISSN
収録物識別子タイプ EISSN
収録物識別子 24343110
ISSN
収録物識別子タイプ PISSN
収録物識別子 09150900
書誌レコードID
収録物識別子タイプ NCID
収録物識別子 AN10088118
著者版フラグ
出版タイプ VoR
出版タイプResource http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85
その他の言語のタイトル
その他のタイトル Dictation as Care Work : The Case of Tanizaki Jun'ichirō and Ibuki Kazuko
言語 en
出版者
出版者 国際日本文化研究センター
言語 ja
出版者
出版者 International Research Center for Japanese Studies
言語 en
キーワード
言語 ja
主題Scheme Other
主題 口述筆記
キーワード
言語 ja
主題Scheme Other
主題 ケア労働
キーワード
言語 ja
主題Scheme Other
主題 伊吹和子
キーワード
言語 ja
主題Scheme Other
主題 『われよりほかに』
キーワード
言語 ja
主題Scheme Other
主題 谷崎潤一郎
キーワード
言語 ja
主題Scheme Other
主題 ジェンダー
キーワード
言語 ja
主題Scheme Other
主題 公的領域/私的領域
キーワード
言語 ja
主題Scheme Other
主題 依存
キーワード
言語 ja
主題Scheme Other
主題 相互応答性
キーワード
言語 ja
主題Scheme Other
主題 〈書く機械〉
キーワード
言語 en
主題Scheme Other
主題 dictation
キーワード
言語 en
主題Scheme Other
主題 care
キーワード
言語 en
主題Scheme Other
主題 the role of scribes
キーワード
言語 en
主題Scheme Other
主題 Ibuki Kazuko
キーワード
言語 en
主題Scheme Other
主題 Tanizaki Jun'ichirō
キーワード
言語 en
主題Scheme Other
主題 gender
キーワード
言語 en
主題Scheme Other
主題 the dichotomy of public and private realms
キーワード
言語 en
主題Scheme Other
主題 interdependence
キーワード
言語 en
主題Scheme Other
主題 writing machine
戻る
0
views
See details
Views

Versions

Ver.1 2023-05-15 14:39:39.394190
Show All versions

Share

Mendeley Twitter Facebook Print Addthis

Cite as

田村, 美由紀, n.d., &lt;研究ノート&gt;口述筆記というケア労働 : 谷崎潤一郎と筆記者・伊吹和子の事例を中心に: 国際日本文化研究センター, 173–188 p.

Loading...

エクスポート

OAI-PMH
  • OAI-PMH JPCOAR 2.0
  • OAI-PMH JPCOAR 1.0
  • OAI-PMH DublinCore
  • OAI-PMH DDI
Other Formats
  • JSON
  • BIBTEX

Confirm


Powered by WEKO3


Powered by WEKO3